スマホ脳の感想!子どもへの影響や集中力低下を防ぐための方法を紹介!

2021年2月11日現在、アマゾンで「売れているビジネス書」ランキングで
二週連続一位の書籍をご存知でしょうか?

「スマホ脳」たった4文字なのに言わんとしていることがだいたい伝わってしまう
衝撃的なタイトルの書籍が昨年の11月に発売されました。

ざっくり言うとスマホいじると脳の機能が落ちるからなるべく使わないようにしよう!

という趣旨のものです。

親目線で「子どものスマホ使用」をどう制御するか?

という観点でこの本の感想を述べていきたいと思います。

スマホ使用率の実態

「スマホ脳」は海外の本を日本語訳したものであり、
日本の統計情報がほぼ掲載されていないため補足します。

下図は東京都が報道発表した子どものスマホ等の利用状況に関する調査結果(抜粋)です。

小学校高学年では3割強の子どもがスマホを所有しており、
中学高校に上がるにつれて7割→9割と所有率が上昇していきます。

家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査

続きまして、下図は内閣府が2020年4月に報告書を発表した「令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査」を不破雷蔵さんがグラフ化したものです。

これによると1日(平日)あたりのスマホによるインターネット利用時間(平均)は、小学生が68.2分、中学生が133.5分、高校生が199.7分であることがわかります。

スマホの所有率と同様に歳が増えることによりその利用時間が増えていることがわかります。

スマートフォンによるインターネット利用者における平日のインターネット利用時間(1日あたりの平均時間、分)(2019年)

中高生にもなるとだいたいスマホ持っているし・たくさん使っていることがわかりました。
おそらく皆さんの肌感覚とそれほどずれていないのではないでしょうか。

これで日本の学生のスマホ利用の実態がなんとなくわかってきました。
※詳細が知りたい方はリンク先をご確認ください。

スマホを使いまくるとどうなるの?

スマホを使いまくっても人体(脳)に問題がないのであれば、
そもそも「スマホ脳」なんて本は出ていません。

スマホを使いまくることによって、
「集中力」と「それをキープする力(気を散らせない力)」が著しく衰えます。

絶えず新しい情報が入ってくると脳は特定の情報に「集中」する時間がなくなり、
限られた作業記憶がいっぱいになってしまう。

脳は様々な情報を処理することに力を注ぎ、
新しい長期記憶を作ることができなくなってしまう。

「いらすとや」でいうと↓のようなイメージでしょうか。
たくさん情報が入ってきて処理できなくなっている状態です。。

ところで、皆さん、最近本を集中して読むことができていますか?
すぐスマホをいじってFacebook・Twitter・YouTubeを見てしまっていませんか?

この症状、まさにスマホ脳の弊害を受けている状態です。

いいね!がついているかもしれない
投稿にコメントがついているかもしれない
新着動画が投稿されているかもしれない
緊急のニュースが出ているかもしれない

というような不確実な状況を脳ミソが好むためついついスマホに手を伸ばしてしまいます。
結果として目の前のやらなければならないことに集中できなくなってしまいます。

そのメカニズムについては作者のインタビュー記事でも解説されているので、
興味のある方はご覧ください。

端的に言うと人間が飢餓・疫病・殺人・事故で死ぬことが普通だった時代を生き延びるために身につけ、今も遺伝子で受け継がれる本能的な習性によるものです。

子どもにどんな影響があるの?

子どもは前頭葉(衝動を制御する部分)が未発達なため、
スマホ脳の弊害を大人よりも多く受けてしまいます。

要はブレーキを効かすことができないので、快楽を我慢することができません。

「いらすとや」でいうと↓のようなイメージでしょうか。
スマホの誘惑に負けて食事に集中できていない点でドンピシャです。

そんな子どもに対していくつもの実験が行われてきおり、ある研究チームが調査したところ「100件以上の研究の大半が明確にスマホの学習妨害を示唆していること」がわかりました。

例えば、イギリスの複数の学校において「朝の登校時にスマホを預け、学校の終了時に返してもらう」と言う実験を行いました。

その結果、特に勉強で苦労している生徒達の成績が上がったという結果が得られています。

スマホの電源断やサイレントモード化で集中力低下は防げる?

防げません。

この本を読んでいて一番衝撃的だった事実があります。

例えば、ポケットの中にサイレントモードにしたスマホを入れたとしても、脳は無意識レベルでスマホの魔力を感知し、「スマホを無視すること」に知能の処理能力を使ってしまいます。

スマホの誘惑に打ち勝つことに脳の処理能力を使っているため、
他の作業をするための能力が減ってしまっている状態になります。

ちょうどいいイメージ↓が「いらすとや」にありました。
まさにこんな状態です。目の前のやるべきことに集中できそうでしょうか?

だから、スマホと物理的な距離を置くことに意味があります。

スマホ脳による子どもの集中力低下を防ぐために

ここまでは「スマホ脳」で語られたスマホ脳の弊害・その発生原因・実験結果等
をご紹介させていただきました。

実はこの本の最後に「スマホ脳」を防ぐ方法
つまり、「デジタルデトックス(情報に触れない)」の方法が付録的に紹介されています。

正直、この付録を見るだけに本を買ってもいい!
と言っても過言ではないくらい有用な内容になっています。

結局、スマホ脳の症状や発生のメカニズムがわかったところで、
具体的な対応に移せなければあまり意味がありません。

ぜひともその具体的なアクションプランを実行に移してみてはいかがでしょうか。  

例えば、子どもや若者向けには↓のようなものがあります。
無理なくできるものが記載されていると思われるのでお試しあれ!

・教室でスマホ禁止
・スクリーンタイムを制限
・大人がスマホ断ちの見本を見せる

最後に

スマホ脳はもはや社会問題になっていると改めて感じました。

子どもだけではなく私自身、集中力の低下をひしひしと感じます。
本を読んでいてもすぐ疲れてスマホをいじってしまう。

もはや「全集中」なんてものはマボロシです。。

そして、この本を読んで「紙の本」の価値を再発見しました。

「Amazon Kindle」は超便利ですが、
スマホをチョチョイとタップするだけですぐYouTubeやFacebookが開けてしまいます。

集中力を低下させる元凶を使って読書(勉強)をする行為に一抹の矛盾を感じました。

また、大人としては「Amazon Kindle」を使って真面目に勉強しているつもりでも、
子どもにとってはスマホで遊んでいるように見えるということです。

大人が全然子どもの見本になっていません。。

スマホ断ちの一環として紙の本も読むようにしようと心底思いました。

学びが多い、しかもアクションに移せる内容がこの本に書かれています。
なので、本記事でご興味を持たれた方はぜひ本も見てみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。