マグロ初競りの歴代落札価格等を可視化!大間産が選ばれる理由も説明

2020年もとうとう年の瀬になりましたね。

今年はコロナ禍のニュースばかりでしたが、来年には景気のいいニュースが溢れることを祈ります。

さて、新春の風物詩の「マグロの初競り」は新年一発目の景気のいいニュースになり得るのでしょうか?

それでは、2021年の初競りに向けて過去11年のマグロの初競りの最高落札価格等を
を振り返ってみましょう!!

マグロ初競りの歴代落札価格や落札業者等のデータを紹介

1月5日に豊洲新市場(旧築地市場)において行われる初競りで最高価格で落札されたマグロ(通称1番マグロ)に関するデータを紹介してきます。

まずは生データ

新聞・WEB記事のニュースを元に過去の落札価格等の生データを作成してみました。

これだけでも何となく分かるのですが、更にわかりやすくなるようにグラフ化していきます!

過去11年間の1番マグロの落札情報

重さと最高落札価格の関係

過去11年間の重さと最高落札価格を散布図にしてみました。

重ければ(大きければ)高値がつくわけではないことがよく分かると思います。

落札価格はマグロの入荷数、広告効果をめぐる「資本力のある業者」間の意地の張合い等によって決まり、重さや質(味)はそれほど影響しないことが伺えます。

次に1kgあたりの最高落札価格の推移を線グラフにしてみました。

2013年(業者間の競争加熱)、2019年(豊洲新市場での最初の初競り)、2020年(令和初の初競り)の落札価格が突出して高いですが、年ごとのばらつきが大きく傾向が掴めません。

なんとなく「●●初の」といった節目の年に広告効果が高くなり、
連動して落札価格も高くなるように思えます。

ちなみにYahoo!ショッピングでは「大間産本まぐろ大とろ150g」が14,688円 (税込)、つまり1kgあたり換算97,920円(税込)で売られていました。

大トロという高級部位が小売価格で97,920円(税込)/kgで売られていることを考えると上記3年の落札価格(卸売価格)は異常な価格です!

過去の落札業者

ここ11年で落札した業者は「板前寿司(外資)/久兵衛 [共同購入]」、「喜代村(すしざんまい)」、「鮨おのでら」の3社のみです。
※「喜代村(すしざんまい)」以外の業者については、仲卸業者の「やま幸」が競りを実施

その中でも圧倒的に多く落札しているのが、「喜代村(すしざんまい)」です。
もはや、初競りというとあの恰幅のいい社長の姿が思い浮かぶのではないでしょうか。

外資寿司チェーンの板前寿司と銀座の高級寿司として有名な久兵衛が
共同で購入した年もあります。

最高価格で落札されたマグロの産地

最高落札価格が出たマグロの産地はほぼ「大間」であり、
圧倒的なブランド力があることが改めてわかります。

なお、2011年に最高価格で落札されたマグロの産地も大間と同じ津軽海峡に面する場所(北海道・戸井)です。

なぜ大間のマグロに高値がつくの?

大間沖(津軽海峡)には餌となるサンマやイナダ、ワラサなど脂がのった青魚やスルメイカが豊富に生息しており、マグロはこれらの餌をたくさん食べて美味しくなると言われています。

加えて初競りで一旦知名度が上がると小売店で取り合いになるため、
価格が上がり一気にブランド化したと考えられます。

<大間のマグロが美味しくなる経緯>
大間沖は3海流が合流する場所となっている(下図参照)。
 日本海側の入り口:対馬海流の一部が津軽暖流となって流れ込む。
 太平洋側の入り口:太平洋を北上する黒潮の一部と
          千島列島に沿って南下する千島海流(親潮)が流れ込む。

そこにはマグロの餌となる小魚が食べるプランクトンが大量に発生する。

更に、海底の地形の起伏が激しくプランクトンの発生要因となっている。

マグロの餌となる小魚が豊富に存在する。

マグロは餌となる小魚を追いかけて大間沖まで回遊し、良質な餌を沢山食べて美味しくなる。
また、冷たい水温の海を北上してくるため脂ものりやすくなっている。

北海道を取り囲む海 マリンネット北海道から抜粋・加筆

最後に

コロナ禍の中であり、業者の業績が下がっていることが予想されるため、2021年の初競り価格は高騰しないのではないかと思っています。

とはいえ、2020年はめでたいニュースが少なかったので
新年一発目の景気のいいニュースを期待したいです!

未分類

Posted by TOMOHIRO